冬だからこその正しい入浴法お教えします
寒い冬だからこそ、お風呂にゆっくりつかって体をぽかぽかとさせたいものですね。
そんな毎日の入浴の正しい方法を改めておさらいしてみましょう。
やってしまいがちなNG入浴
水道水に残っている塩素が肌を刺激して、保護バリアーである皮脂が剥がされて肌の水分が蒸発します。では、一番風呂に入る方法は、お湯に入浴剤、ゆずなどの柑橘系を入れて塩素の刺激を解消するひと加えをすることで大丈夫です。
スマホを長時間見ると入浴によるリラックス効果が薄れますからだめです。
お風呂の場合は、脂肪燃焼ではなく、湯の熱で体温が上がり汗をかくだけです。
風呂上がりに体重が減っても、脱水しただけできちんと水分補給しないといけません。
肩までお湯につかった方が体が温まり、血行もよくなります。
半身浴だと、文字通り入浴効果が半分になってしまいます。
酔った状態で風呂に入ると、浴槽から出る時に血圧が急激に下がります。
これは、貧血を起こして意識を失う可能性もあり危険です。
どうしても入りたいなら酔いを覚ましてから、入浴します。
シャワーだけじゃダメ! 風呂につかってこそ健康長寿
毎日のお風呂をシャワーで簡単に済ませていませんか?
健康のためには、シャワーよりもお風呂に入ることが大切です。
そんな調査結果を見てみましょう。
風呂につかるべきという調査結果①
2週間毎日シャワーを浴びただけの被験者
2週間風呂に入った被験者
2週間後の被験者のアンケートで、風呂の方が健康だと感じたり、疲れが取れたと解答しています。
風呂につかるべきという調査結果②
14,000人の被験者を対象に3年にわたって、1週間にどれだけの頻度で入浴するかを調査した結果、
要介護認定リスクが、週0~2回の入浴を100とすると、週3~6回の入浴で90と1割減。
週7回以上になると71と約3割のリスク減になりました。
(日本老年学的評価研究プロジェクト調べ)
入浴によるリラックス効果が、うつや認知機能低下を予防する可能性があるようです。
お風呂は何度がいいか
お湯の温度によって、体の各部に与える影響は異なります。
■38~40度のぬるいお湯で入浴した場合 副交感神経を刺激して。
心臓→ 抑制
胃腸→ 促進
血圧→ 下降
発汗→ 抑制
筋肉→ 弛緩
よって、体がリラックスするようになります。
■40~42度 のぬるいお湯 交感神経を刺激して、
心臓→ 促進
胃腸→ 抑制
血圧→ 上昇
発汗→ 促進
筋肉→ 収縮
よって、体が興奮状態になります。
入浴をすることで、最も意識すべき器官は血管です。
酸素、栄養のほか、二酸化炭素、老廃物を運ぶ血管にいい入浴は40度のお風呂に10分間はいることです。
これにより、血管の健康を保つt-PA(*)が増えます。
(*))t-PAとは、血管内に出来た血栓を溶かす成分のことを言います。
血管のためにいい入浴法
浴室を温めて入る
かけ湯で体を慣らすこと
40度のお湯で10分間入浴する(5分2セットでも大丈夫)入浴前後の30分の食事はNG
血液が手足など末端に行きやすく、胃にあまり届かず消化吸収が悪くなるからと言われています
情報元
【解説】日本健康開発財団 後藤 康彰氏
冬だからこその正しい入浴法は、いかがでしたか?
私がちょっと意外だったところは、半身浴ではなくて、肩までつかるということが冬の入浴法にとってはいいとされています。
あくまでも、入浴前にコップ1敗の水を飲むとか、浴室を温めておくなどの基本ルールに基づいた入浴法ですので、参考にしてくださいね。